「ボタンの場所がわからない」「次に何をすればいいのか迷った」。ユーザーテストでそんな声が出るたびに、私たちは頭を抱えてきました。見た目のデザインが良くても、使う人が迷ってしまってはプロダクトの価値は伝わりません。そこで私たちのチームでは、リリース前に必ず「迷わないUIレビュー」という工程を設けています。本記事では、その進め方をサンプルとしてご紹介します。
なぜUIレビューが必要なのか
開発を進めていると、作り手はいつの間にか「知っている前提」で画面を見るようになります。ボタンの意味も、遷移の流れも頭に入っているため、初めて触るユーザーが感じる迷いに気づけません。だからこそ、第三者の目で「迷わないか」を確認するレビューの仕組みが欠かせません。
私たちのUIレビュー、4つの視点
1. 初見でゴールがわかるか
画面を開いた瞬間に、「ここで何をすればいいか」が伝わるかを確認します。説明文を読まないと使い方がわからない画面は、たいてい情報の優先順位に問題があります。
2. 次の一手が一つに見えるか
選択肢が多すぎると人は迷います。ボタンや導線が複数ある場合、「一番やってほしい行動」が視覚的に目立っているかをチェックします。
3. 戻れる・やり直せる安心感があるか
間違えても戻れる、キャンセルできると分かっていれば、ユーザーは安心して先に進めます。逆に後戻りできない不安があると、そこで離脱してしまいます。
4. 言葉が専門用語に寄りすぎていないか
社内で当たり前に使っている用語も、ユーザーには通じないことがあります。レビューでは、あえて「その言葉、社外の人に伝わりますか?」と問い直します。
レビューのやり方
私たちは週に一度、開発メンバー以外も交えたレビュー会を開いています。画面をただ見せるのではなく、実際に触ってもらいながら「次どうすればいいと思いますか?」と質問し、迷った瞬間をその場でメモしていきます。感想ではなく「行動」を観察することが、改善のヒントになります。
まとめ
デザインの美しさと、迷わない使いやすさは必ずしも一致しません。私たちは「見た目のレビュー」だけでなく「迷いのレビュー」を重ねることで、誰にとっても使いやすいUIを目指しています。



